2020年3月19日木曜日

闘病の記録

ガハクが退院した日にホームセンターに寄って枕を買った。病院で真っ白の大きな枕で寝ているのを見ていたからだ。ガハクにはずいぶん長い間、粗末な小さな枕でずっと我慢させていたことが申し訳ないと思えても来る。売り場で見たら、いろんな素材の枕があって迷ってしまった。蕎麦殻が詰まった枕にした。安いし感触が良い。その夜の感想をあとで聞いたら、気に入ってくれたようだ。よく眠れる枕は良い枕だ。

風呂場を掃除するのに使う棒付きタワシも買った。早速今朝、風呂場の天井を洗い始めたら、ポタポタ汚れた水滴が頭に落ちて来る。その後、シャワーを浴びた。庭で鶯がずっと鳴いていた。

ガハクが書き写しているのは私のノートだ。彼の記憶にはない救急搬送された最初の頃のあの緊迫した状況を口で説明するのはなかなか苦しい。話しているうちにだんだん辛くなってしまう。なので、ノートを差し出したら、「あゝこれが知りたかったんだよ!」ガハクを変えてしまうほどの大きな出来事になった今回の病気のことを彼は今、仔細に記録しようとしている。(K)


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