今日は自転車のシフトケーブルの交換作業をした。今まで何の問題もなくできていた作業が全然うまくいかず、結局できるまで数時間もかかってしまった。
しかし改めて痛感した。うまくいくばかりだと何も学ばない。失敗して初めて物事の仕組みが分かる。成功は学びの機会とは遠く失敗こそ何かを理解するチャンスだと。
絵を描いていて上手くいかない時、過去の成功例を思い出そうとすることがよくあった。そこへ戻せば今の難関を突破できそうに思うのだが、そんなことをいくらやっても無駄だった。今とその時とでは自分の心境や状況も違うのだ。むしろ失敗例なら意味もあろうか。こういう考えに陥りやすいぞ、というのは過去の失敗体験から出てくる。
J.J.ルソーは自己の記憶力の乏しさのおかげで以前に見た景色や花木でも初めて出会った時と同じ感動を持てると書いていた。ガハクも何度でも描き直せる、それと同じだな。(画)
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