2019年10月30日水曜日

飛翔

見えた時だけ彫るのがいい。見えて来たら見えなくなるまでどんどん彫る。生き生きとした愉快な形はそういう時にしか生まれない。足が地面から離れたら、そこらに溜まった光がこの子を押し上げているように思えた。

スエデンボルグが書いていたっけ。山道を登っているときに天使が足の裏を押し上げてくれている時は全く疲れなくてスイスイ歩けるのだそうだ。そういう日が確かにある。憂のない軽やかな気持ちがそうさせているのかと思っていたけれど、石を彫るときにも同じようなことが起きるから、やっぱり天使はいるんだな。(K)


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