2019年9月14日土曜日

耳の間が抜けた

昨夜鍛え直し焼き入れしておいた平ノミは、よく切れて、細い耳を彫るのにはぴったりだった。これ以上は無理というところまで、衝撃を与えないようにそっと、木を削るように彫って行った。

耳の間の空間が抜けたら、頭の上が明るくなった。風が通って光が入ったからだ。わだかまっていたものが下に落ちて、物事が善い方へと動き出した。

後頭部の膨らみが犬の個性を表している。トワンの頭蓋には奥行きがあって、後ろの端まで来ると一旦はすっと下に落ちるのだが、すぐにまたぽこっと膨らんでいた。首が太かったんだな。明日それを彫ろう。(K)



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