2019年5月29日水曜日

蛇から植物へ

レースの手袋の艶かしさを出そうとしてもダメだ。狙い過ぎて泥沼にはまる。ゴツゴツごてごてするばかりだ。過剰こそ美という言葉もあるけれど、身に付かないものは使えない。いろいろ試してみて行き着いたのが植物的図案だった。葉の重なり、風に揺れる梢なら容易に気楽に彫れることが分かった。いつも眺めているからよく知っているんだ。その音までも思い出せる、ちらちら光る木漏れ日と一緒に。

今夜はやっと5本の指ぜんぶにレース模様を刻めた。明日こそ何とか指先まで届くようにしたい。初めてのことをやっている。見たこともないことを誰もやったことがないことをやっている。自由の中に降りて来るものを完全に受け止め実行しよう。安息日の内意は内的流入に従う平安のことだそうな。(K)


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