2019年4月17日水曜日

花の中の人

外灯を点け忘れていたのに外が明るかった。月の光に照らされて、アトリエの前の野原が広々と美しかった。ずっと地境のように並べてあったガラクタや壊れた自転車が片付けられたのはこの冬。悪意や迫害の象徴のように見えて怯えていたものが無くなったのと、私の中の嫌悪感が消えたのは同時だった。トワンが死んでからすっかり変わった。

愛は形ではなく意識だと言うことがはっきりした。美を支え守っているのは記憶ではなく、常に意識の中で作られ続けられるものの中に生息している。そういう存在と繋がって、覚醒し再生できた。(K)



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