2019年4月16日火曜日

無心と意図

鳥をあちこちに描くがなかなか難しい。
形というよりもどこへどういう風に描くか…が難しい。意図的にはしたくない。空の雲のようにたまたま偶然にそこに飛んできたように描きたい。作者の意図を感じさせず、それはそうでしかないだろうという風に描けないか。
偶然を装うには画面を見ないようにして横を向いてサッと描いてしまえと言った人がいた。それもいいかもしれない。 確かに考える前に筆を動かして描いたりする。気に入らない時は最初からやり直す。
しかしそれも又もう一つの意図でしかない。やっぱり意図的に見えてしまう。どうしたらいいか。
アンリルソーの描く雲には本当に感心する。そういう雲が確かにその時パリの空には浮かんでいたんだろうなという実感がある。あゝいう風なのは見ながら描いたのではない。彼の心にしっかりと見えていたのだ。
それが見えるまで描き続けるしかない。技術の問題ではなく精神や心の問題だ。
もしかしたら思いっきり明確な意図を持って描いてみようか…。(画)


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