2019年1月9日水曜日

顔が彫れる日

創世記に「イブと蛇の間に敵意を置く」とあるけれど、女の中に憎しみが植え付けられたわけではなくて、敵意という意識そのものを自分から引き剥がして見つめることが可能だということなんだ。

貼り付こうとする悪意に気が付いたら、ひょいと避ける。そこらに転がっている敵意に対しては、ぴょんと跳び越える。そういう軽さを身に付けたいから、毎日欠かさずフットワーク斜め跳びをやっている。

トワンが死んでからここらの空気が軽くなったように思う。人間が好きになった。トワンのようになりたい。トワンのように死にたい。

この人の顔が彫れる日はたまにしかないのだが、今夜は久しぶりにできた。(K)


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