2018年12月30日日曜日

永遠の入り口

そこを彫り直しても大して変わらないように思える目立たない場所、慎重にやらないと大事な形が吹っ飛んじゃうような繊細な場所がある。「神は細部に宿る」という言葉を思い出しながら今夜はずっと気にしていたところを彫った。

寒さで朝から頭の奥がしんしんと痛かったけれど、やり終わった頃にはすーっと軽くなっていた。気が付いて良かった。放っておかずに良かった。そのまま死んじゃうようなことがなくて良かった。

足の裏に天使の仕事があるそうだ。全体重を支えて地面に触れ、跳躍の瞬間地上を離れる一点。ここが彫れればこの人は本当に美しくなる。(K)


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