2018年12月16日日曜日

欲望の方向

空から注ぐ蜜のようなベタベタした液体が鹿を発情させた。当て所もなく歩き始める。音楽が聞こえる。甘く優しく滑らかな音のつながり。耳が察知するのは自己防衛のためだけじゃない。美味しいもの、魅力的なものへと情愛の赴くままに動物的なものは行動する。それで良いとか悪いとか簡単には言えないな。罠にかからないように願うばかりだ。

森の中で迷ったときに知性というものが役に立つ。直感を支えるからだ。でも情愛が無くなったらもうだめだ。どこまでも歩いて行けるのは大事なものをずっと愛し続けているからなんだ。(K)


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