Sの霊はあの目の大きな種族の夢を見た時からずっと僕のそばにいたらしい。だから「白い人」も彼なのかもしれないと思えて来た。
そういえば彼は抽象画を将来は描きたいと日記に書いていたそうだ。そして色は体験しなければ出せないとも言っていたらしい。 だから山に登って青い空を見たいと。
確かに画家が使う色とは彼の体験そのものでしかない。画家が貪欲に独自の色を追い求めるのはそのせいなのだ。他人が見つけた価値にかまっている暇はない。(画)
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