2021年5月27日木曜日

供養

 昨夜 "Baila la Luna" を合奏をした後、寂しい気持ちに浸っていると、突然ガハクが「供養だね」と言ったので驚いた。ガハクはいつからそう思っていたのだろう?

「自分が死ぬと分かっている時に、僕のことを忘れないで欲しいなんて思うだろうか?」という疑義まで出して来た。

「無意識の領域というのは広大なんだ。もしそれをとらえられたら、これが自分だと思っていた意識は今よりも倍以上に広がって豊穣になるだろう。そしてもっとその先の知らなかった意識まで見えて来る可能性がある」と言うのだ。

だからそういう重大な地点、あるいは時点に立った時に人は、振り返るだろうか?そんな余裕あるだろうか?というのがガハクの疑問らしい。怪しんでいるのだ。「人それぞれ違うとは思うけれど」と、付け加えた。

ダンテが『神曲』の中の煉獄の章で、死んだ人のことを想い続け、祈り続けることが、魂の救済になると書いていたのを思い出している。(K)



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