2020年6月12日金曜日

描くのが好き

「自分は絵を描くのが好きなんだなあと分かった。それは良かったなあと思う」とガハクが言った。
「トワンの周りの草をすいすいと描いていたら、これでもいいかと思えて来て楽しかったよ」と。ちょうどその時、私は後で眺めていたから知っている。細い筆で軽やかに描いていた。トワンの何かと語り合っているようだった。

顔には出さないが、ガハクは時々弱音を吐く。果たしてどこまで描けるだろうかという寂しい気持ちを言葉に出す。そういう時のガハクの正直な言葉には、高貴さがある。嘘つきにはとても理解できない美しい領域だ。フェルメールがどうしたって感じw(K)


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