何故か知らないが急に両親の不和をめぐる人間関係の真実が浮かび上がって来てやっと謎が解けた。これが真実だろうというところまで辿り着いた。周りの人たちの言動と行動、最期に遺された言葉が像を結んだのだ。なんと惨たらしいことかと、解った後でも母親にただ同情するばかりだ。ガハクに話してみたら、「僕がもっとしっかりしていたらあんな所に行かせなかったのに」と言ってくれる。まあ狂いそうなくらい辛い場面を通過した。みんな自分の立場を守るために一生懸命で、小さなものや弱いものや隠れている者への配慮や同情、ましてや庇護にまで思い至らないのが人の死のシーンだ。あれからは、混乱に乗じて暗躍する悪い意図には乗らないように気を付けている。愛する人を見失わないように。大事な人の手をぜったいに離してはいけない。
足の間を彫り抜いている。なかなか辛い仕事だけれど、向こうに抜けた時はすーっとする。風が通るからだ。(K)
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