2019年12月16日月曜日

尾羽

画材屋で売っている羽箒は白いが、自作のは黒い。カラスの羽で作ったからだ。山道を散歩していると、よくカラスの尾羽が落ちている。カラスはよく喧嘩をするからなあ。たくさん溜まったら輪ゴムで縛って、消しゴムのクズを払い落とすのに使う。

春の頃、ガハクがヤマドリの尾羽を拾って来た。見つけた時はまだ血が少し付いていたそうだ。10枚ほどの長い尾羽がずらり並んで揃っていたから、きっと猫か猛禽類にやられたのだろう。長く大きな羽に薄茶色と黒の縞模様がくっきりと鮮やかだ。モチーフに使った後、今はガハクのアトリエの壁に飾ってある。

今朝はジョウビタキが来た。長い尾羽をちょんちょんとタクトのように縦に振る。チッチッ、、、チッチッと鳴く様子が火打ち石の音に似ているから火焚き(ヒタキ)と呼ぶらしい。

今夜はこの子の尾羽にも模様を刻んだ。(K)


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