秋だからなのか、それともトワンが死んだ季節が再び巡って来たせいなのか寂寞とした思いに包まれる。何日か前に部屋に斜めに差し込む光線を見ながらふと思った、彼はやって来た場所にまた戻ったのだと。それがどこなのか分からない。地獄とは到底思えないが天国というイメージとも違う。ある時期僕らと一緒にいて何処かへいなくなったという風にしか実感が湧かないのだ。
過去のあらゆる事象が時とともに過ぎ去り今はもう消えてしまったという事実を未だに受け入れられていないのと同様に。
全ては生まれ変化し消滅する。人も生き物も森も川も山も…全ての事物は消え去る。
変化も消滅もしないそれが芸術だ。(画)
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