2019年8月25日日曜日

ツムジを彫る

ガハクが「ツムジを彫ってみたらどう」と面白いことを言うので、早速その日アトリエに着いたら作業台を広いテーブル状のものから桜の丸太に替えた。背面を彫るには狭い作業台の方がいいのだ。石は重くて動かしにくいから、人の方が周りをぐるぐる回る。

この木は30年くらい前に近所の古木が伐採された時に貰ったものだ。貰った当初はストーブの薪にするつもりだったが、よく見ると立派な木なので勿体なくなった。そのうち木彫もやるかな、いや木口木版もいいなと思っているうちに、作業台になった。

無垢の木は音が響かなくて彫っていて気持ちが良い。鑿に返ってくる衝撃も少ない。打力が一点に集中するのでコツコツと締まりがある澄んだ音がする。

細いよく切れる鑿と一番軽い石頭(セットウ)を持って踏み台に乗った。ガハクの髪ならよく知っている。もうずっと長いことヘアカットをしているからね。(K)


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