2018年11月8日木曜日

光る森に包まれて

古代ギリシアの壁面レリーフを思い出しながら彫っている。石の端を額縁のように残し、ぎりぎりまで風景を広げている。曖昧な線を消し、ぼんやりした形に優しい陰影を与えたら、レリーフの中に刻まれた者たちが互いに関連を持つようになった。形が引き締まって来ると美しいものが湧き上がって来るのだ。さあ、いよいよ本当の世界に踏み込めるぞ!と思うと、煩悩が足掻いて抵抗する。寂しかったりするのはそのせいだ。そのメカニズムも少し分かって来た。(K)



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