この1週間くらいトワンの目が澄んでいたのに気が付いていた。透き通った美しい目でじっと見つめ返してくる。昨夜は夕飯を食べている間も寝床からずっと私たちを見つめていた。夜更けになってもときどき首を起こしてはまた見ているのが不思議だった。ガハクがトワンに話しかけている声を聞いたのを覚えているが、あれは明け方の5時半だったらしいから、私が起きて「トワンが死んでる」と叫んだ7時まで、わずか1時間半の隙間を狙って静かにこの世から去って行ったということになる。死ぬ前の三日間はパパの寝床に寝るようにもなった。私の布団の上に乗っかることはあっても、ガハクの寝床には敬意をもってか近づかなかったんだ。そんなトワンが愛おしい。きっと別れを惜しんでいたのだろう。今日も昨日もトワンが倒れてからも毎日石を彫ることだけは続けていた。だから、こんな可愛い顔が彫れるようになったのだ。「とおめいな丸い球の中に僕らの住んでいる世界がある」と言うことは、トワンの目の中に映ったものたちは永遠の世界に運ばれて行ったということだ。(K)
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