2018年6月26日火曜日

色で語る

「陰影でなく色で見なさい」と言われた意味がやっと分かった。と言ってもその指摘の本来の意味であるいわゆる描写技術の問題としてではなく精神的な意味で。でもこの方がずっと真理に近いと思う。
僕らは絵は目で描くものではないと知らねばならない。絵は心で描くものだ。それは周知の事実のようでいて実は理解されていない。「モネは目だ。しかしこの目の力には脱帽する」と言ったセザンヌは、もちろん揶揄として言ったのだ。彼にとって目は絵画の美学的抽象化の為のツールではなかったのだから。

これからは今までのように色についてあまり迷わないですみそうだ。(画)

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