2018年6月1日金曜日

水研ぎ

400番の砥石で水をかけながら磨いている。奥まったところにはサンドベーパーも使う。小さく折り畳んでハングした面に当ててちょこちょこ動かしていると、だんだんキズが取れて表面が滑らかになる。色合いも変わって行く。こんな辛くて面倒な作業なんかどうでも良いことだし、本質には大して影響しないものだと軽んじていると大切なことを見失う。美しく純粋なものへの憧れがなければ力も湧いて来ない。それは地にあって天に求めるものなのだ。

夕方雨が上がったので畑に入った。家で育てたオクラの苗をサヤエンドウの間の草をかきわけ植え付けた。辺りが黄色っぽく光るので空を見上げると、雨上がりの空が金色で美しかった。どうも近所のぬいちゃんが亡くなったようだ。一昨日黒服を着た人たちが道に集まっていた。ザシッザシッと万能を振り下ろす音に遠くを眺めると、小さく動く彼女の姿があったのだけど、もう見ることはできない。夜になって瀕死のアダムの顔を少し彫り直して今日は終了。(K)


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