石頭(セットウと読む。石を彫る時のハンマーのことだ)の柄に使う木の『ウシコロシ』この庭に植えたのは、たぶん17年前だ。岩手から取り寄せた苗木2本のうち、一本だけ無事に育って、やっと使える太さにまでなった。根元が5センチほどある。2階の屋根に届くほど背が高い。
石を彫る衝撃を和らげるしなやかさと強靭さがある木が、ウシコロシ。怖い名を持つこの木、屠殺に使われたのだろうか?と思っていたら、ガハクが「いや、それは鼻輪のことだよ」と教えてくれた。
木は秋から冬にかけて伐採し乾かしておくと丈夫で長持ちするそうだ。脚立に乗ってちょうど良い太さのところに鋸を当てた。2〜3本取れる長さの1mでカットした。切ってみると、石彫の道具屋に売っているウシコロシとはちょっと違う。店のはもっと赤い木肌と皮をしていたが、うちのこの木は白っぽくて優しい木肌だ。使ってみよう。
ウシコロシ、別名カマツカ。(K)