2021年7月18日日曜日

貴婦人

横から見ると、ずいぶん薄くなった。すらりと立つ姿が貴婦人のようだ。こういう大きなものを彫っていて人の姿を想うなんてことは、今まではなかった。そうしようとしてそうなるのではなく、そうなって行くのなら、きっとそれは良いことじゃないかな。無理矢理に作ろうとしても出来ないことは、似合わない服を着たがっていることに等しい。

綺麗なものは相応しい状況の中で自然と現出する。しかもじっくり時間をかけて誰にも知られず成就される。そういうものが『美』らしい。(K)





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