2021年6月13日日曜日

石を彫るにも体幹

 今までで一番良い姿勢だ。毎日やっている腹筋と背筋の筋トレが効いて来た。腰を痛めなくなった。これなら今年の夏は元気に乗り切れるだろう。日焼けし始めたので、風呂敷やらシーツ、アルミブランケット総動員♪

若い頃は御影石を彫る時には、1.2kgの石頭(せっとう)を振っていたのだが、今回は大理石用の 800g のを使っている。軽過ぎて跳ね返されるかと思いきや、真芯に当たれば着実に剥がれていく。それにこの白御影石はグズグズで脆いから、小さな衝撃で着実に削って行くのが良いと分かった。軽いハンマーだからこそ、横打ちの連続が出来る。

大理石は石のうちに入らないなんて生意気なことを言う先輩がいたっけ。柔らかな石より、硬くて力持ちでなけりゃ彫れないような石を彫るのが偉いと思っている単細胞がけっこう多いw。

でも今、40年ぶりに彫り直していて分かったことは、大理石で鍛えた彫り方や見え方、考え方、陰影の使い方が如何に豊かで彫刻の領域を広げてくれたかということだ。立っている姿を見つめながら美しい形を探して彫り続けている。(K)



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