昨夜ガハクがしみじみ、「銅版画は本気でやらないととても出来る仕事じゃないよ。版画は安いからと思って安易に取りかかったらとんでもないことになる」と言った。ちょうど一年前にぞうけいの生徒さんが銅版画をやってみたいと言い出して、ガハクは一旦は断ったけれど、まあやってみるかと道具のことから調べ始めたら、一気に引かれてしまってガックリしたのを思い出した。けれど、ガハクはそんな他人のことなんか全く考えていない様子で、話し続けた。
「やればやるほど新しい発見があって、その発見がなければ堕ちてしまうし、楽しくなくなる」そういう領域に入った。(K)