2019年7月18日木曜日

大理石のガハク像

展覧会の最終日に来た友人二人が偶然にも、ウィリアム・ブレイクの詩『無垢の兆し』について語ってくれた。ずっと読んでいたブレイクの詩だけれど、そこに込められたメッセージがこの日は強く響いた。ガハクが「展覧会が終わったら何か大きく変わるよ」と言っていたのは、これだった。境界を超えて新しい領域へ入って行くということだったのだ。それは別れを意味する。解ったからにはもう戻れない。

15年前のガハク像を彫り直し始めた。鼻梁をちょっといじっただけで意識が立ち上がって来る。どこをどうやっても良くなるしかない。目をもっと強くしよう。「真の敵を特定せよ」とヨゼフ・ボイスも言っている。(K)


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