2019年1月31日木曜日

大好きな人を見上げる犬

風の音を聞きながら彫っていたら、『白い人』がスッと石の中から立ち現れて来るような気がした。風に向かって立っているので、服がぴったり体に張り付いている。サンダルを履いた足元がくっきりと露わになるようにと、えぐるように彫り直した。

昨夜はそんなに強い風が吹き荒れているとは知らなくて、帰り支度して自転車を押しながら外に出てみたら、櫓にかけてあるシートがビリビリに裂けてぶら下がっていた。そうか、インスピレーションが降りて来るくらい強い風だったのか、そう思って素直にせっせと脚立に上って片付けた。星々はびくともせずに光り輝いていた。(K)


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