若い頃の愛読書にリルケの芸術指南の言葉が載っていた。
才能というのは薪(だったか油?)のようなもので画家の中に密やかに貯蔵しなければいけない、その時がくれば他人より大きく積み上がったあなたの薪は燃え上がって他人の火を圧倒するだろう(…とかなんとか、もっとかっこいい詩的な言葉だったけど)
当時は真理に触れた時の感動と勇気を貰ったような気がしたが、今思えばくだらない説教だ。第一才能とか社会的成功とか名声とかそんなものを目標とすること自体望みが低いし卑しい、これじゃまるで子供だ。
それにお金を儲ける為にする事よりも、名誉とか名声を得ようとする事の方が悪いとはっきり知ったのは、あまり昔のことじゃなく恥ずかしいが、それまでは要するにオレは子供だったってことなんだ。
そういえば映画に新しく導入されたドルビーシステムをあんなのを使う彼らは子供なんだとゴダールは一蹴していた。
ニュースなどを見ていて思う。世の中子供クンが多すぎないか?(画)
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