2018年6月13日水曜日

慧眼

何でここまでしか彫らなかったのか、こんな所で止まってしまったのかと自問する。早く仕上げたくて焦っていたのか、鈍い形のまま砥石をかけたりしている。とにかく今は見えるようになったのだからゆっくり彫り直そう。時間を細切れにして売っていることの不幸から開放されよう。顔に続いて、体の方にも美しい光がさすようにと、胸から腰にかけてのねじれたラインを探りながら彫り直し始めた。(K)


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