2018年10月19日金曜日

ふいご場

よく切れるノミが欲しくなって、夜もだいぶ遅くなってふいご仕事を始めた。送風機のコンセントを差し込むと、ブウォーと炎が勢いよく立ち上った。コークスを入れる前のこの瞬間がいちばん興奮する。これがプロメテウスが天から盗んで来たという火なんだな。ガンジス川の辺りで荼毘に付される死者たちも、こういう火の上に載せられていたっけ。すぐに使いたい極細の尖ったノミと平ノミ26本、鍛造から焼き入れまで30分で終了。もうこんなことやって石を彫っているのは、やっぱり山奥のインドの石工くらいか?(K)


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