2018年9月14日金曜日

ビュラン研ぎ

版の直彫りに使う道具の研ぎ方が分からなくて色々と調べた。特にビュランの研ぎ方が難しい。銅版画の師と仰ぐ駒井先生の技法書がそれについては一番詳しく書かれているが、氏自身が著書のなかで研ぎ自体に自信がないからエングレービング技法が苦手だと告白しているのだから仕方がない。
実際に色々と試してみて一番よかった研ぎ方は、権威ある人からでなく、近所に住んでいた昔山仕事をしていたというただの名もない人のさりげないご教示によるものだった。そんな研ぎ方は今まで誰からも教わったことがない。
しかしその方法で研ぐとビュランもスクレーパーも版に吸い付くような感触になるのだ。(画)

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