2018年8月7日火曜日

ノミが届かないところは一旦ヤスリで

ノミが届かないところにヤスリを使った。ヤスリで削り落として段差を付けてはその堤を平ノミで叩き落とし、またヤスリで段を付けてはノミで刻む。軽めのハンマーを短く持って小さなストロークで叩く。だんだん影の中の空間が広がって行き、やがて絶対彫れそうもなかったところにノミが届いた。見えないところが見えるようになって、ノミが届かないところも彫れるようになるまで随分時間がかかったけれど、この形は前には何処にもなかったんだ。帰りがけに電気を切るとき、大理石の小さなトワンをじっと見る。「また明日ね」と呟く。(K)


よく見られている記事