2018年6月17日日曜日

夕焼けの天人

この人はあの夕焼け雲の中にいたのではないかと思えて来た。
幼い頃、乗っていた汽車の窓から雲を眺めていた。空がどんどん赤くなりそれがずっと遠くまで続いているようだった。突然涙がポロポロ出て来た。一緒にいた母に理由を問われ説明できなかった。
幼いもの達だけに見えるという美しい花輪が浮かんでいたなら楽しくなって笑っただろう。でもその時見えたものが死者を引き上げる天人ならば涙が出ても不思議じゃない。
女でも男でもない天の人。お名前は聞いておりましたがお姿を見るのは初めてです。(K)


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