2020年5月1日金曜日

歌う人

「小鳥が歌うように描けたらなあ」と言っていたガハクが、黄色のドレスの女性に歌わせ始めた。この人は前はじっと佇んでいただけだったの。猫を抱いている少年の目が生き生きとして来た。森が歌に合わせて揺れている。もうガハクの絵は、漫画とかアニメを超えたね!他人の目を気にしなくなったのね。

その日が来てそこに二人の者がいれば、一人は取られ一人は残される。それでもいつか再び会う日がやって来る。憎しみ合っていた者同士は、すぐに掴み合いを始めて永遠の殺戮を繰り返すそうだけど、愛し合っていた二人なら、力いっぱい大きな声で歌うのだ。

そんなことが浮かんで来た春の宵、ガハクが楽しい絵を描き始めた。(K)


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