2018年9月7日金曜日

美が隠されている所

今夜は晴れ晴れとした気分だ。この男の背中の辺りは、ほんとうに彫りにくい場所だった。ここに太い枝を彫ることにしたのは、だいぶ後になって考えついたことだ。だって、いざ彫るとなると大変な労力と時間がかかるのは分かっていたから。でもやって良かった。砥石の番数が上がるにつれて浮き出てくるピンク色。木の中の血流はドクドクと大きな音を立てて注がれる。蘇る人の方へと。(K)

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