2021年1月12日火曜日

雲が描けるようになったのは

こんな雲も描けるようになったんだねと言ったら、「何かに見えるようなのが嫌だったから何とかそれを避けようとして描いてい来たんだけど、今は何かに見えても構わないと思って描いている。それが良かったんだな」とガハクは、雲が遊んでいる空を見上げながら話してくれた。

雲はいろんなことをする。涙をこらえて見上げていると、どんどん流れて拭い取ってくれる。苦しい時に見た空の方が記憶に残っている。

奇跡のような美しい空も見た。金色とオレンジ色に真っ二つにくっきりと分けられた空の異様な輝きに見入った。光を分けているのは、黒い雲だった。(K)



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