2020年11月9日月曜日

夢を導く赤い馬

朝食の時ガハクが、「また夢を見たよ」と話し始めたのだけど、それが長くて複雑で聞いているうちに頭が回らなくなって来た。もっとポイントを絞って話すように頼んだら、「いや、僕にもはっきりしない夢だったんだよ」と言う。

【 子供のガハクがどう言うわけか、一人でパリ空港に到着。チケットのような紙切れを出したのだが、係官に止められて通してもらえない。それにフランス語だし、言ってることがよく分からないのだ。大人の影に隠れて税関をすり抜け、地下鉄のプラットホームまで来たら、風変わりな日本人の男がいた。ケイタイで商談の失敗と相手のミスをがなり立てている。怪しみながらも、日本語が通じる男に話かける。すると、山本浩二の三塁ホームランのことで盛り上がるが、少年ガハクはそのシーンは実際には見ていない。やがて抜け道を教えてくれた。(あちこち通って)最終的には船に乗ってマルセイユへ出れば良いと言うのだ。でも、ガハクの目的地はマルセイユだったの? いや、ごく近くの日本のどこかに行きたかっただけなのだ。そこに行けば、家に帰れるから。】

馬は真理のメタファーと言うではないか。赤い馬のタテガミから 月がこぼれる。(K)



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