2020年9月17日木曜日

赤くて大きな鳥が飛び立つ

赤い鳥というとアカショウビンを思い出すが、この鳥はかなり大きい。
「水から飛び立とうとしている姿にしたいのだけれど、なかなか上手く描けないから、滝を描くことにした」というガハク。激しく落ちる水しぶきが水面を揺さぶっているところに及んでは、さらに難しくなってしまって困っているらしい。次々と問題が湧き上がって来る。生きている絵とはそういうもんだ。

でも、遂に水が動き出した。風を描くより難しいだろう。みんなが知っているようで、実は知らない世界だもの。写真を見ながら描いている人が絵描きと呼ばれるコピー時代。そのコピーのネタ元だって判然としなくなって、お互いが「あいつは俺の真似をしている」と言い合っている。

ずっと昔からそうだった訳じゃない。中世の経済のシステムが解き明かされて来たという話を聞いた。あの頃はまだ虚業が無くて、実際に必要な食糧や物の生産力が上がって来た時代なのだそうな。世の中が豊かになった時に余剰が文化を生むを信じて来たのは、間違いだった。その後の時代の経済は欲望と一体となり要らない物が必要なものに思わせられるという奇妙な感情を植え付けられた。だから、目までとろ〜んと溶けちゃって、どうしましょう。意識の革命を笑う人ばかり。(K)


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