2019年7月30日火曜日

内側と外側

外側から彫るのが彫刻だけれど、内側から見えて来るものがあって初めて形が動き始める。生き生きとして来る。胸元に立っている小さな子がこれからどうなるかが見ものだ。青白く輝く白い人のように彫りたい。外から来たものではなく、内的な人の表象として。内的な人が覚醒して初めて人は生き始める。それまでは人間の形をしているだけで、まだ人ではないのだ。ワニであったりヘビであったりするものが、鳥になったり馬になれるだろうか。そのくらい大きな跳躍が意識の革命なんだ。内側から見えて来るものに従う。

頭が小さくなったので肩幅を狭くした。服も革ジャンから柔らかな麻衣に変えた。胸元の小さな鈴のボタンがときどき可愛い澄んだ音を立てている。(K)


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