2019年6月7日金曜日

まなざし2

ジャコメッティの描いた人物に強い眼差しを感じたことがある。おそらくアネットだろう、真っ直ぐこちらを見つめているその目は何の陰りもなく晴れやかに輝いていた。その人が見ているもの自体の存在を喜び讃えてさえいるような優しさ、美しい目だった。ジャコメッティの描いたそんな目のことを言う評論を未だ嘗て聞いたことはないけれど。
死ぬ前のトワンの眼差し、愛する人の眼差し、愛するものへの眼差し…。 眼差しを描きたい。(画)

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