2018年9月20日木曜日

無意識を意識する

用があって以前のノートを開いてみた。そこに一枚のデッサンを見つけた。そのデッサンから着想して数点の絵を描き版画にも彫ったのに、その絵を超えるものができていなかったことに気づいた。その絵を忘れていたわけではない。いつもそのデッサンを念頭に置いて新しい作品を作ったはずなのだ。それなのに…
無意識を意識する、無意識を発見し表現するという行為の倒錯的矛盾性なのだろうか。

削り落とせば落とすほど新しい課題が次々と湧いて出てくる。それは生まれたのではなく隠されていたのだ。(画)


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