2019年11月27日水曜日

背中の一本の光

背中を彫るために投光器を柱に取り付けて照らしてみたら、思いがけず集中できた。気を良くして(電気代も気にせず)スポットライトも点灯。どこを彫るにも手元が明るくてやり易かった。

以前『ペルセポネー』を彫った時、毎晩スポットライトで照らしていたのを思い出した。最古代エジプトの彫刻が美しいのは、太陽の光の角度のせいだと思えたからだけど、もっと大きな理由は、疲れた体とぼんやりとした意識を何とかしたかった、そして前に進むキッカケを探っていたのだった。

今夜は背中を彫るのが楽しかった。やっと背後で繋がった。背中の真ん中にすーっと伸びる光の筋に護られて立つ。(K)


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