2019年2月19日火曜日

陰刻 陽刻

僕の絵の始まりは陰刻だった。暗い地色に明るい色でイメージを描き出す。その方法が今までずっとピッタリきていた。暗い色の絵具は明るい色が踊る舞台だった。技術の問題というより感情的な理由だと思える。これが最近変化して来た。明るい地色に暗い色でも描けるようになった。
きっかけは明るくも暗くも見える青い色を一つ発見したことじゃないかと思っている。
有機物から抽出した青と鉱物の青にチタンの白色を混ぜた強い色のことだ。以前の僕には使えなかっただろう色だ。絵の色の感覚が変わったのだ。
今まで陰刻ばかりだった暗い絵が、陽刻の明るさ直截さを得て大きく変わっていく。(画)

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