2018年10月16日火曜日

要らないもの

この木をどう描くべきか。
この木の何を描くべきか。
木の空間、膨らみ、立体感、質量と質感…などなど。それらは絵を構成するたくさんの特質の一つ一つだ。しかしそれらを網羅しさえすれば絵ができるというほど絵は単純なものではない。たぶん僕らはそういう美術訓練を受けすぎたせいで見えなくなってしまったのだ。特質の積み上げは、今の世の中では金はあるに越したことはないという考え方と同じ。ない方がいい場合だってあると気づかない。
絵を息づかせているものは、そんな特質たちと一切関係ないものなのだ。(画)



よく見られている記事