2020年12月29日火曜日

千里の道の2歩目

今日も片付けから始めた。

棚の奥から石膏どりの時に使う麻の繊維のスタッフがどっさり出て来た。ネズミが寝床にしていた形跡があった。ふかふかして気持ちが良かったのだろう。変色しているところをクンクン嗅いでみたが、別に臭くはない、まだ使えそうだった。しばらく迷ったが、ストーブに放り込んだ。あれもこれも残しておいたって仕方がない。今までだって忘れてたじゃないか。これからも石を彫ることに邁進しよう。

夕暮れ近くになってやっと奥の部屋に戻った。ガハク像の髪に砥石をかけ、トワンの胸の辺りを彫った。こうやって毎日、半分は片付けと取り壊しに時間を割き、後半は仕事をする。これを建てた時もそうしたんだ。そうしないと魂が死んでしまうのを知っている。(K)



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