2020年11月23日月曜日

木刀の行方

 作ったばかりの木刀が、二日目にして失くなった。林道脇のガードレールに立て掛けておいたのに、どこを探しても見つからない。木刀と言っても、山で拾った杉の枝だ。曲がり具合が良いのを 使いやすい長さに切ってヤスリを軽く当てただけの何の変哲もない棒を わざわざ持って行く奴がいるだろうか?

そこで思い出した!近くの駅に続く道の傍には、ハイカーが置いていった棒が何本も立て掛けてある。邪魔でもないし、誰も片付けないからそのままだ。置いて行った人は、次の人に「どうぞ使ってください」という気持ちかもしれない。ガハクの木刀2号もそんな風に、どこかの駅の近くに放置されてるのかもしれないな。

残念だけど仕方がないので、木刀1号を再び復活させたガハク。折れた箇所をボンドで補修して、タコ糸でガッチリ巻いた。「今日はガードレールの後ろの目立たない所に横倒しに置いて来た」と言う。木刀というのは、そもそも地面に突き刺したり立てたりはしないものなのだそうな。刀と同じ扱いをしてこそ技が身につくというのだ。なるほどと感心した。鋭い刃先を天にも地にも向けずに、そっと横に倒して静かに置く。『抜いた時は死ぬ時』という極意通りだ。(K)





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