2018年7月7日土曜日

視線の強さ

この人には強い視線を彫りたいとずっと思っていたが、今日がその時だったようだ。アトリエに着いて筋トレを済ました後、すぐに目に取り掛かった。引き上げられる人より、引き上げる人の方が厳しい目をしているに違いない。澄んだ優しい瞳の中に強い光が宿っていなければ引き上げる途中で取り落としてしまうだろう。瀕死の人を助けるには二乗の飛翔力が必要なのだ。蛍が道まで出て来てふわふわと自転車の横を過ぎていく。昼間は蝉が鳴き始めた。(K)



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